フォルステライト(Mg2SiO4)

フォルステライト (Mg2SiO4)について

フォルステライト(Mg2SiO4)は、Mg2SiO4という化学式をみても分かる通り、天然において産出される滑石(タルク)とマグネシアを主原料としています。

マイクロ波損失が低い

フォルステライト(Mg2SiO4)は、マイクロ波の損失が低いというのが大きな特徴らしいですが、そもそもマイクロ波損失とはなにかというところでこけてしまいます。マイクロ波は、電波の周波数による分類のひとつです。マイクロは短い波長域のひとつで、一般には波長 1mから100μm、ですね。マイクロというのは、0.0001mmなので、とにかく波長の低い電波ですよ、ということでしょうか。そのマイクロ波を使ってできるのが電子レンジなわけです。こうしたマイクロ波の損失が低い場合、マイクロ波通信や高周波回路の基板、厚膜IC基板など各種高周波領域の回路基板ができるわけで、フォルステライト(Mg2SiO4)が我々に与えた影響はものすごく高い。

熱膨張が大きい

フォルステライト(Mg2SiO4)は、のもうひとつの特性が熱膨張率の高さにあります。熱膨張率が非常に高くアルミナにくらべて、1.5倍ぐらいの熱伝導率です。熱膨張率がなにかいいことがあるのか?と疑問を持ってしまいます。要するに熱が上がると大きくなってしまうよね、だとすれば、機械工学的なメリットはないじゃん、と思うわけです。熱膨張率が低ければ低いほど、ズレが出ずにいいのではないかと。そこで博士に聞いてみたところ…セラミックスだけを考えていればそれでいいのですが、多くの場合、金属と接合することが多く、金属は熱膨張率が高い。その場合だと、金属は膨張率が高いのに接合するセラミックスが膨張率低いと、ズレがでてかみ合いません。だとすれば、セラミックスで欠点と思われる、フォルステライトの熱膨張率も、金属と使う場合に限っていえば、最高のセラミックスになりえるのだ、と。簡単な換言すれば、フォルステライト(Mg2SiO4)は、金属やガラスと接合しやすいといえましょう。ものすごい熱いところでセラミックスと金属を見た場合、あれはフォルステライト(Mg2SiO4)かな?と言えれば、かっこいいのではないでしょうか。なるほど。なるほど。フォルステライト(Mg2SiO4)っておもしろい。

京セラの稲盛さん

余談ですが、日本で初めにフォルステライト(Mg2SiO4)の合成に成功したのは、京セラの稲盛さんらしいです。
当時、24歳半ば・彼のフォルステライト(Mg2SiO4)は、松下のブラウン管や日立の真空管に使われたとか。