産業としてのセラミックス

産業としてのセラミックス

セラミックスは多くの分野で使われています。美術品や工芸品としても使われていますが、市場規模としては工業製品としてのほうが大規模で、10兆円を超えると言われています。日本では明治以降、日本の産業革命を迎え、鉄鋼業を支えていました。鉄を溶かすためには高温度の熱を必要となりますが、それを支えるための窯や器が必要になるからですね。半導体産業や自動車産業、宇宙産業でも不可欠なものとなっています。これらの分野は高い技術が必要となり、熱処理のためのセラミックスというより、プラズマ、レーザー、スパッター、電子ビーム、イオンビームなどなどに使われています。その他、身近なところではビルや道路、化粧品や歯や人工関節などの医療分野でも使用されます。

目次

国際的な状況
セラミックス産業の統計

国際的な状況

無機物として非常に参入障壁は高く、莫大な投資と高度な技術を必要とするため、簡単には手が出せません。比較的かんたんに技術移転がされやすい自動車分野や半導体分野、IT技術に比べて、高い競争率を維持しやすく、技術立国の日本として高い競争力を保持している素材分野の一つであります。とはいえ、それも時代の変化から日進月歩で切り崩されていると言っても過言ではありません。多くの理由があります。中国や韓国を中心とした比較的新しい工業国が人件費や電気代から力をつけ、今では技術への投資も日本企業と遜色がないこと。技術的な過度期を終え、一部の分野では競争力を担保できていますが、これ以上高い技術必要ない、あるいは、もはや測定できないレベルで技術開発が終えたこと。他者に圧倒的な高い技術がある企業があったとしても、誰も必要ないよ、という理由があります。

セラミックス産業の統計

セラミックスの産業の統計はその時時に代わりますが大まかなイメージだけでも書いておきます。詳しくは日本ファインセラミックス教会のサイトを御覧ください。セラミックスは大きく耐火物、セメント、陶磁器、炭素製品等の窯業製品とファインセラミックスに分かれています。製品出荷額は、窯業製品で約9兆円、ファインセラミツクスで1兆円、あわせて10兆円でセラミックスの事業所数は1万8千件、 35万人ほどで支えられています。技術的革新や諸外国の需要向上のため、毎年1~3%高くなっています。